2016年05月31日

姉妹妻という習慣があった

森薫さんの「乙嫁語り」という作品を読みました。

以前からかなり高評価で気になっていたのですが、
いやー、確かに凄い漫画ですね。

一番凄いところは、作画の書き込み。

舞台は19世紀の中央アジア、
そこで営む民族の物語りなのですが、
風景、衣装、食べ物などの書き込み加減が、
普通の漫画レベルをひとつ越えてしまっています(笑)

そしてもうひとつはその時代、その場所に生きた民族を、
とてもリアルに書き込んでいること。

といっても、私は詳しい知識を持っているわけではないので、
リアルに感じるというだけなのですが・・・

いろいろ登場する乙嫁たちもキャラが立ち、
とても魅力的です。

こういう土地に生まれていたなら、
現代日本とは違ったかたちの幸せがあるんだろうなぁ、
と夢想しまくってしまいます。

価値観がまるで違うので、
考えられないような風習も描かれています。

一番驚いたのは「姉妹妻」という風習。

19世紀頃まであったイスラム文化圏の風習。子を持つ既婚女性同士が、生涯にわたる友情を誓いあい、その証に儀式として夫婦間の婚姻のように縁組を行う。死後には財産分与なども行い同じ墓に入るなど、実際に家族のような扱いになるという。
出典:ウィキペデア


何だかいろいろと妄想を掻き立てられ、
人間関係についていろいろ考えさせられる風習でもあります。

イスラム圏では一夫多妻制も認められてるけれど、
浮気や不倫とかにはもの凄く厳しい掟があると聞いたことがあります。

浮気の定義って人によっていろいろ違うと思いますが、
この世界観ではどこからが浮気になるのか気になりますねー。



Posted by nakamorin at 23:53